母84歳の年 / 私51歳の年

症状

  • 左足甲のむくみ
  • お尻、胸の下、鼠径部、陰部、ひじの内側などの肌トラブル
  • 痰の粘りが強い

詳細

右足甲だけではなく、左足甲にも軽いむくみがみられるようになりました。日中車椅子に座っていることで仕方のないことではありましたが、冬はとくにそれが顕著だったように思います。これはベッドに横になってからのリンパマッサージを続けるしかありませんでした。

肌トラブルはこの年左ひじの内側(左ひじの拘縮が少しあり、肌がくっついていた為)にも見られました。ひどくなることはなくすぐに良くなりました。陰部の肌トラブルについては少し赤みがでましたが、こちらもひどくなることはありませんでした。

歩行に関しては昨年同様あまりいい状態にはなく、暖かくなるにつれ、筋緊張が緩み腰が安定せず、足の振り出しが悪く前に足をうまく出せないような状態でした。立った時も膝も曲がり腰が落ちたような状態でしたので、歩行はますます難しくなりました。

ただ全体的に大きく体調を崩すこともなく、一年を過ごすことが出来ました。

振り返って思う事、心境と体調

歩行に関しては、手引き歩行を試みる度に座り込んでしまわないように、ケガをさせないようにと、恐怖で動悸がひどくなっていました。
それでも母を少しでも歩かせていたのは、母の足が弱って今までのように歩けなくなることを心配したからでした。今になって思えば、しっかり立位が保て、そしてほんの2~3歩歩く事が出来れば十分で、何も心配することはありませんでした。※リハビリに関しての詳しい記述はこちら

私の精神状態は良くなることはなく、不安、心配、緊張と恐怖を常に感じている状態でした。この年大きな地震や大雨があり、被災地の様子をテレビで見ては、もし母と私が被災したらどうすればいいのかと、避難生活を余儀なくされたら母はどうなるのかと不安で仕方ありませんでした。この不安を少しでも軽くするために、私は一人でも母を運べるようにと担架を購入しました。
幸い使うことはなく、介護が終わった時に、お世話になった病院に未使用のオムツ等と一緒に使ってもらえるよう引き取ってもらいました。

実は私が住んでいる地域では、避難時に助けが必要となる家庭に関し、民生委員の方が取りまとめて区役所に届けを出して下さっていました。(それでもまずは自分で何とかしなくてはという思いがあり、担架の購入をしました)
いざという時に為に、自分で準備をすることもある程度は必要でしょうが、行政機関に相談して助けを願い出るのも大切なことだと思います。

母の身体介護自体はあまり大変ではありませんでした。
ただ介護中は左右どちらかを重点的に使いがちになり、それが長期に及ぶと体に歪みが出てきます。
ちなみに、私は介護が終わり腰痛と足のしびれの治療で、リハビリに通うことになるのですが、左側に体をひねったような状態に歪んでいると指摘されました。それは常に母が私の左側に座っている状態で介助を続け、移乗の時にも左側から右側へするのが癖となったことが原因でした。腰痛も歪みが大きな原因でした。

ですので、もし介護で同じ方向ばかりに力を入れたり、体を向けたりされている方は、是非その反対側にも意識して体を動かすようにされることをお勧めいたします。