目次
母70歳の年
症状
- 機嫌が悪いことが多くなる。
- 便や尿の失禁が多くなる。
- トイレに連れて行くと機嫌が悪くなる。
- テーブルを叩いたり、父や私に掴みかかったり叩いたりする。
- トイレに座っているのに「オシッコ」とか「お茶」とかいう。
- 目の焦点が合わず、物を見つめることが出来ないので、写真を撮る時もカメラの方を見ることが出来ない。
- テレビの会話に返事をする。
- 会話は成立せず。口にするのは単語だけ。
- 体が傾き歩行に支障が出てくる。
詳細と家族の心境
引き続き母のトイレや歩行、その他細かい問題が色々とありました。
仕事に明け暮れていた私に代わり、父は主介護者として本当に母の介護を頑張ってくれていました。そして私は帰宅してから出社するまでと、休日だけしか母の介護をしていませんでした。
父の負担を減らすことも考え、この年1月から毎週2泊3日のショートステイを利用するようにしました。
この頃、父の記述によると1日の6~7割は母の機嫌が悪かったようです。機嫌が悪いと、テーブルをバンバン叩いたり(後に母が指にはめていた結婚指輪は割れてしまいました。)父や私につかみかかったり、叩いたりしていましたが、そのことで私が母に対し怒るようなことはありませんでした。
母が服用していたアリセプトの副作用として攻撃性が増すことはあらかじめ医師から聞いていたからです。医師の勧めもあり、母はその後もアリセプトの服用を続けましたが、自然と攻撃性は治まっていきました。
気分にムラがあった母ですが、機嫌が良い時は笑ったり、時々数か月使わなかった言葉が出ることもありました。特に朝起きた直後が良く、歌を歌うこともありました。
私もそして父もこうした母の笑顔や、思いがけない言葉に幸せを感じていました。
振り返って思う事
この年の10月母は風邪で1週間ほど37.5℃の熱が続きましたが、この時の記憶が私にはありません。この頃の私はまだそこまで神経質でも不安症でもありませんでした。
性格にもよりますが、あまり心配し過ぎると介護者の方が参ってしまうので、あまり心配し過ぎないのも、介護をしていく上で大切だと思います。
そして、もし心配なことがあれば、いつも病状について相談に乗ってくれる医療関係者の方がおられるといいと思います。
母の場合、担当のケアマネージャーが看護師さんだったこともあり、色々教えて頂きました。ただ、医師による薬の処方や往診、緊急時夜中早朝の電話対応や往診などは利用していませんでした。サポートをお願いしたい場合は、ケアマネージャーに相談することをお勧めします。