目次
母65歳の年
症状
- 独り言が多くなり、猫がいないのに猫に話しかけたりする。
- 外出したがらない。
- 目は悪くないのに、物をきちんと見ることが出来ない。(頭で認識できない)
- 字はほとんど読めてない様子。
- 線香を香炉にいれず、織布の上に置く。
- 午前4時ごろ起きて着替えをする。
- 仏飯をあげなくなる。
- 炊事、洗濯、掃除をしない(出来ない)。時々食器を洗うことがある。
- デイケアの話をするが絶対嫌だという。
- 買い物に行こうとするので一人では無理と止めると泣き出す。
- 父親の名前を忘れる。(教えてやるとまた言えるようになった)
- 洋服を一人で着ることが出来ない。(前後裏表がわからない)
- 靴の左右がわからない。
- 布団をあげなくなる。
- テレビは画面を見ることが出来ず(どこを見ていいかわからない様子)、声だけに反応して笑う。特に幼児の声。
- 指示された行動をするのに戸惑う。(内容の意味が理解できない様子)
- おかしい行動を指摘されると強弁する。
- やかんに水道水が汲めない。
- トイレにいくのにいちいち断る。
詳細と家族の心境
この年父は細かく母の病状の詳細を書き記していました。
しかし悪いながらも父はよく母を車であちこち連れて行ってくれていました。この頃父は短期大学の理事をしており毎日出勤するようなことはなく、父なりに母に少し刺激を与えられるよう考えてのことだったと思います。
私がこの年の5月に仕事を辞めてからは、家族三人で、車で遠出しては美味しいものを食べて帰ってくるというようなことをよくしていました。
食事は何を食べればいいのか迷うことはあっても、どれを食べたらいいのかお皿に次ぎ分けたりしさえすれば、自分でお箸を使って食べることは出来ていたので、外食も頻繁に行っていました。ただざるそばなど、そばをつゆに付けて食べるというような工程が入るものは食べるのが難しかったです。
この頃デイケアの利用を父が勧めていましたが、母は絶対に嫌だと拒否していました。後にデイケアを継続して利用するまでは、行きたくない時は無理に行かせるようなことはせず、行けるときに行くという感じで利用していました。父が一緒に付いて行ったこともあります。