目次
母63歳の年
症状
- 家の中でも目的の場所(台所や寝室等)に行くのに迷い、すぐに行くことが出来なくなる。
- 独り言を言う。(人がいないのに話しかけるように)
- ドライブ中、景色がいいから窓の外を見てと言っても、どこを見ていいのか分からず、相槌を打つだけで景色を見られない。
- こっちを見て、や、あそこを見て、の声掛けが理解できず、見られない。
- 写真を撮る時もカメラの方を見ることが出来ず、あさっての方向を向く。
- 食事の品数が多いと何をどう食べたらいいのか迷う。
詳細と家族の心境
この頃の母は、父や私が言ったことができませんでした。声は聞こえても、それが意味のあるものとして理解できないといった感じでした。
懐石弁当を食べた時などは、どれからどう食べていいのかわからず、私がどれを食べたらいいのかを教えてあげなくてはいけなくなっていました。
あと、ご飯とおかずが別になっていると、どちらかだけを先に食べてしまうので、おかずをご飯に乗せるなど工夫しました。
ただ自分でお箸を使い口に運ぶことは出来ましたし、咀嚼、嚥下に問題はありませんでした。
食事はこの後、お箸を使うことが難しくなり、スプーンを使うようになりますが、それでも口に持っていくことが難しくなり、最終的には私が母に一口ずつ食べさせるよう、食事の介助をするようになりました。